孤独死の特殊清掃とは?プロに依頼すべき理由や内容、選び方をご紹介
「孤独死が起きた場合、特殊な異なる清掃が必要になる」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?誰にも看取られることなく独りで亡くなる孤独死の場合、発見が遅れると腐敗が始まってしまうため、通常の清掃では汚れや臭いを取り除くことはできません。
この記事では、孤独死の特殊清掃の概要や特殊清掃が必要な理由、内容や業者の選び方などについてご紹介します。
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孤独死が起きた場合は特殊清掃を依頼しなければならないの?
孤独死が起きた場合、必ずプロに特殊清掃を依頼する必要があります。普段から家族や知人が頻繁に訪ねてくる状況であればすぐに発見されるかもしれませんが、周囲の人とあまり関わらないという方も多く存在するのが実情です。
遺体は死後一日から腐敗が始まるため、遺体の腐敗が進んでいる多くの孤独死の現場では特殊清掃が必要になります。
孤独死の清掃を業者に依頼すべき理由
孤独死の清掃をプロに依頼すべき理由は以下の5つです。
- 防臭対策が必要だから
- 汚染を完全に除去できないから
- 感染症の危険性があるから
- 精神的な負担が大きいから
- 供養も依頼できるから
それぞれ詳しく紹介します。
防臭対策が必要だから
孤独死の現場は強烈な死臭が充満しているため、特別な機材や薬剤を用いた防臭対策が必要です。死臭は、遺体から出た血液や体液によるもので、一度発生すると自然になくなることはないため通常の清掃では対応できません。
また部屋についた死臭をそのままにしておくと物件価値を下げることにも繋がるため、早急な対処が必要です。
汚染を完全に除去できないから
孤独死現場の汚染は、専門業者じゃないと完全に除去できません。汚染の原因は、主に遺体から出た体液ですが、害虫や害獣の糞などを介して感染する病気もあるため、隅々まで清掃する必要があります。
専門の業者であれば、汚れた箇所だけでなく小さな隙間まで特殊な薬剤を使用して徹底的に消毒を行えるため、汚染を完全に除去できます。
感染症の危険性があるから
孤独死が起きた部屋には、病原菌がいっぱいです。感染症の危険があるため、プロによる除菌が必要です。遺体から出た体液や血液には数多くの細菌が含まれており、中には伝染病のもとになるウイルスが潜んでいる可能性もあります。
そのため、孤独死現場では防護服やガスマスクなどの重装備で強い薬剤を使用し、徹底的な除菌清掃が行われます。素人が知識を持たずに作業するのは危険が伴うため、やめましょう。
精神的な負担が大きいから
精神的な負担を少しでも和らげるためにも、孤独死現場に直面したらプロによる特殊清掃を依頼すべきです。
多くの人は、孤独死の現場を目にした場合大きなショックを受けます。さまざまな現場を経験してきた特殊清掃業者に依頼すれば、心理的な負担を軽減できます。
供養も依頼できるから
業者によっては故人を供養するオプションがつけられるケースもあります。供養したい気持ちはあっても様々な事情により立ち会えない場合、このようなサービスを利用すれば遠方からでも安心して故人を見送れます。
孤独死の清掃の手順
孤独死現場の清掃の大まかな手順は、以下の通りです。
- 害虫・害獣の駆除
- 体液などの汚染物を除去する
- 畳や床を解体する
- クロスを張り替える
- 室内を消毒・消臭する
孤独死現場ではまず、害虫・害獣の駆除を行い、汚染物を取り除いた後、床やクロスの張り替え作業を行います。最後に特殊な薬剤を用いた室内の消毒・消臭を行い、必要に応じて特殊コーティングして完了です。
特殊清掃業者の選び方
残念ながら特殊清掃業者の中には、表面的な清掃だけを行う業者も存在します。失敗を避けるためには、正しい業者選定の知識を持つことが大切です。。選定のポイントは以下の通りです。
有資格者がいるかどうか | 事件現場特殊清掃士、臭気判定士、防除作業監督者、医療環境管理士などの資格を持ったスタッフが在籍しているかどうか確認する |
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実績が豊富かどうか | これまでどのぐらいの作業実績があるか確認する |
作業内容を確認する | どのような機材、薬剤などを使ってどんな作業を行うのかを確認する |
孤独死が起きた場合は特殊清掃業者に連絡しよう
孤独死現場では遺体発見までに時間がかかっているケースが多く、通常の清掃では取り除けない臭いや汚れが染み付いてしまっています。
害虫や危険なウイルスが潜んでいる恐れもあるため、できるだけ早く特殊清掃業者に依頼しましょう。